こんにちは、猫です。
私は読書感想文を書くのは苦手です。

読書感想文とはなんなのか

なぜかというと、読解ではない自由な読書感想文って、
一見すると登場人物のことを読み解いているようでいて、実際には自分の執着を可視化していくことになるから
です。

まず、人は読みたいものしか読まない、と言われています。
自分に都合のいい情報しか受け入れないということです。

ストーリーを楽しむことを目的に読む場合は、ただ起きることをありのままに受け止めていくために比較的まんべんなく読みます。
しかし、感想文を書くために文章を読むと、自分に都合の良い内容を意欲的に拾い、それをもとに自分の理論を補強していく傾向があると思います。
私のような読書感想文の経験がほぼない素人は特にそうではないでしょうか。

そして、地下室の手記のように前評判で「現代人にも共感できるところが多い」という作品では、
文中から自分と共通の問題を拾うことで積極的に共感する動きがあると感じます。
文章がインクのしみのテストになり、自分の問題(特に執着しているもの)を映し出していくのはあまり心地よいものではありません。

ましてや、それをオープンな場に広げるのはあまり気が進みませんね。
私は自分の本棚を見られるのも嫌なタイプなので、そういう面で読書感想文に苦手意識がありました。

しかし、客観的になることを心がけて読んだ感想というのは読書感想文といえるのでしょうか?
時代背景や人物背景を踏まえる必要も出てきますが、それは読解や解説という分野ではないでしょうか。
そう考えると、そもそもの読書感想文はインクのしみのテストが主旨なのかもしれませんね。

ただし、無限に想像できるから、事実と推測と邪推を区別するのが大切というのは何事にも共通しています。

アルターエゴ

最近、話題の心理テストゲームについて

アプリのゲームとして久々に面白いと思えた内容でした。

エス・自我・超自我だけだと陳腐になりがちなのですが、防衛機制や認知が組み込まれているのが珍しい印象でした。
心理学を先行していた友人にもシェアし、精神分析として非常に精度の高い内容ではないか、という感想になりました。
SNSの共有機能もあったのですが、精度が高すぎるので友人とだけ共有しました。
(参考文献リストがとても参考になりそうでした)

いつの時代も心理テストは人気ですが、最近は特に性格分析や適職診断がブームのようです。
私は、認知を含む心理状況というのは小さなことでも変化するので、一度の診断で自分を決めつけないのが肝要だと思います。
つまり、精神分析も健康診断のように定期的に行うのがいいのでは、ということです。
時間を置いてもブレない結果から、自分の軸となる傾向をみつけやすいのでは、ということです。

読書感想文もインクのしみのテスト。
時間を置いて再読すると違う面が見えるのは、人生経験が増えたから、だけではないように思います。

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