Audibleの適正

猫です!
在宅時間を意識した結果、チャノキが欲しくなってきています。
飼う前に育成書を読もうと、ポチりました。

さて、アマゾン系の朗読サービスのAudibleが無料期間だったので、試してみています。
編み物をしているときとか(手は忙しいのに脳は比較的暇でうずうずする)、
寝る前の時間とか(電気を消しても電子書籍読んでると目が冴えまくるが、何もしないでいるのは苦手)
にいいな、という感じです。

ただし、本のジャンルによって合う・合わないがありそうです。
人間の認知特性っていくつかのタイプに分かれているようで、
私は目から入る情報が多くて、 言語>視覚>聴覚 の順という感じ。

なので、小説を耳から聞いて理解するのはやや苦手分野にあたります。

情景描写が豊かな小説(カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」とか)は、耳からでも理解しやすいのですが、
フィリップ・K・ディックなどのSF小説は、音から様子をイメージしにくいです。

また、ストーリーを楽しむと同時に小説の文字の並びを楽しんでいることに気づきました。
今まであまり意識していませんでしたが、秀逸なルビや当て字、言葉選びなど、文字の並びから読み取れる情報はとても豊富です。

たとえば、耳で「生きている腸」と聞いても(まあ腸は生きていますよね)と感じますが、
文字で生きている腸と書かれると、うねうね動く様子がイメージできて面白いです。
また、二重思考という単語のルビにダブルシンクと当てられると、それだけで「二重」の意味の理解が進みます。

知らず識らずのうちに、私は自分の認知特性の恩恵に浴してきたのですね。
つまり、そういう私がわかりやすさを意識して書いた文章も、(人によっては)文章だけでは理解しにくいということもあるのでしょう。
その補助として、画像や図を入れる・多角的にアプローチするということを忘れてはならないですね。

そういうわけで、私にはどんな文体の本でもAudibleの朗読で理解できる、というわけにはいかないようでした。
しかし、手が忙しい時などに、一度読んだことがある好きな作品を読み上げてもらうのにはなかなか良さそうです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする