百年同慶號と大益8592、熊猫沱茶と大白菜精品生茶

最近飲んだプーアル茶のことを整理していきます。

現段階の気に入ったポイントと気になっていることのログです。(初心者のうちに、初心者のわからないことを書き残しておきたいので)

熟茶の部

百年同慶號


メーカー:雲南西双版納易武手工石磨壓製 (壓は圧の意味かな?)
製造年:2004年10月2日
特徴:茶葉が大きい。透明感と柔らかさのある味わい。花のような優しい香りがある。

これは蓋碗でいれたとき、あまりにもさらっとしていてびっくりした。
これまでガッツリ飲んだ熟茶が宮廷熟茶→小沱茶→班章の熟茶だったせいかと思った。
しかし、持ち寄り茶会で百年同慶號を購入した方と話したら「あまりにも軽やかでびっくりした」と仰っていたので、熟茶の中でもなかなか無いレベルのさらっと感なのだと考えている。

私はこのお茶に関しては、今のところポットで淹れるのが好みだ。
理由としては、葉が大きいので蓋碗だと開ききるように抽出するのが難しいこと、そうするとオイリーさだけが出てしまうように感じることが挙げられる。
あと、ポットで淹れると華やかな香りが充満する瞬間があって、それが好きだ。
(私の蓋碗遣いの問題かもしれない)

大益8592

メーカー:孟海茶廠
製造年:2016年
特徴:こもったような甘い香り。蜜香のニュアンスのある杏香という説明がぴったりすぎる。

これは今日始めて淹れたので、まだつかめていない特徴があるかもしれない。
東方美人のような、少し火の入った厚みのある蜜感と、アーモンドミルクのような甘い香りが気に入った。
とても好みの香りなのだが、茶葉からしかまだ香らない。そして、抽出後半になると茶葉からも香らない。
他の茶葉に関しても、茶液にその香りを強く感じないのは抽出の問題なのか気になる。

9等級の茶葉のようだが(渥堆によるものか)かなり細かくなっている。
冷めたとき、とくに口当たりが丸くてとろみを感じる。
甘味は控えめだが、軽く香ばしさがあり、麦のようなモルティーな厚みが適度に感じられる。
喉で甘く、チーズと対比させると華やかさが分かる印象。

生茶の部

大白菜 精品 生茶

メーカー:下関沱茶
茶区:班章
製造年:2016
特徴:年度が若いのに青さを感じない。渋み・苦味が心地よくて飲みごたえがある。

これはかなり気に入っている。全体が薄っすらと緑がかっているように見えたので、青さを覚悟したがまったく尖りはなかった。(そういう製茶をしているらしい)
茶葉はマンゴーめいた凝縮された甘い香りがあり、余韻に同じ甘さが出る。
最初はスモーキーさが強く、オリエンタルな雰囲気の香りもある。これが蘭なのかなと思った。

もう品切れになってしまったのが残念なので、再入荷があればぜひ買いたい旨を含めた感想を送った。
価格帯的に初心者でも手が出しやすいのに茶区の魅力が分かる気がして、下関は気に入っている。
製茶技術に関してはメーカーのものだし、別メーカーで2016年の班章だとこうはいかないのかもしれない。(苦味のニュアンスからして、普通にやるとめちゃくちゃ青そうな予感)
組み合わせの妙なのかもしれないな。

熊猫沱茶 復刻品

メーカー:孟海茶廠
茶区:孟海茶区 後熟茶葉を含む(2~3年寝かせておいた茶葉をブレンド)
製造年:2012年
特徴:茶葉がコンソメっぽい香り。まだ青い風味がある、淹れ方で風味に差が出る。

細い葉と大きい葉が見える。
なぜか乾いた茶葉からコンソメのような香りがする。コンソメパンチ似。
抽出し始めるとコンソメはなく、桃の儚い香りからマンゴーへと移り変わっていく。

破片だからか、大きい葉が得られなかった

以下は破片で淹れた感想。
温度と秒数違いで淹れ比べるのが楽しい。
高温短め:やや苦渋味が強い(年数が経ったら違うのかも)青いニュアンスが目立つ。スモーキーな香り。
低温長め:40秒~1分で、うまみがありつつとろりとした甘み。後から喉に胡椒の華やかさがきて、飲みごたえを伴って広がっていくイメージ。

ラベルに大益の~というキャプションがついていて疑問を感じている。オリジナルが大益なのだろうか?

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